海を守りたい

tototoが目指す持続可能なものづくり

ブランド名には、魚を指す “魚々”(とと)という言葉に1文字 “と”を加えて、 “魚々と” 私たちが共存する、より豊かな未来を創っていくという思いを込めて名付けました。

「生命の恵みを無駄にしない持続可能なものづくり」を大切に、私たちは以下のような現状を、フィッシュレザーを通して変えていきたいと考えています。

Problem 1
魚の皮が大量に捨てられている

私たちが普段食べているお魚ですが、想像以上に頭や骨そして「皮」も廃棄されている現状があります。いわゆる魚の「アラ」の部分は、約1割が魚粉として加工され、畑の肥料や動物の飼料として使われていますが、残りの9割はそのまま焼却処分されています。私たちは鮮魚店や水産加工会社から皮を回収していますが、毎日数十キロの皮が出てきています。

漁業系廃棄物処理の現状と課題 農林中金総合研究所データより作成
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n0411re4.pdf

Problem 2
革の加工に「化学薬品クロム」を使用する

動物の「皮」を、丈夫でしなやかな「革」へと変化させるには「なめし」と呼ばれる作業を行います。この作業は主に「クロムなめし」か「タンニンなめし」という二通りの方法で行われています。
クロムなめし」は化学薬品のクロムという成分を使う加工法です。安価で手軽な事から現在流通する80%の革製品はクロムなめしと言われています。しかしクロムなめしの革が焼却処分される際には、六価クロムという有害な物質を生成してしまいます。

タンニンなめし」は、緑茶やワインなど身近なものにも含まれている渋味の成分のタンニンを使って皮を丈夫にします。tototoではミモザタンニンを使用しています。植物由来の成分を使用する為、環境に優しい加工法です。

tototoではフィッシュレザーを作る際も、自然に負荷をかけるべきではないと考え、植物タンニンのみを使用しています。

Problem 3
革製品を作るために、殺される動物がいる

普段あまり意識しないかもしれませんが、高級レザーのワニ革や、服などに用いられるファー(毛皮)のほとんどは、皮を材料として使う為だけに動物を飼育し作り出されている現状があります。
近年はこういった現状に反対する声も高まってきており、ファッション業界では動物愛護や環境保護などの観点から、爬虫類革や毛皮の廃止を宣言するブランドが増えています。

知らないうちに
環境破壊が進んでいる。

これまで多くの革製品は、私たちにとってより安くより良くを追求した結果、環境に対して負荷の大きいもの生み出してきました。もちろんより良い品を安く提供することは間違っていないと思います。しかし様々な物に溢れている今、これまでと同じものづくりを続けるべきではないと考えています。

tototoは、人と海の未来を考え、持続可能なものづくりに挑戦し続けます。